今回はConfused.com、Moneysupermarket.comといったイギリスの金融系比較サイトの話。当社でも主力比較サイトのconeco.net内にて「金融coneco」というサブサイトを持って類似したサービスを提供しているが、イギリスにおけるこれらのサイトは住宅ローンや銀行口座、保険などの金融商品の比較サービスを手広く手がけここ数年で大きな成長を遂げてきたといわれている。
先月2日付のTelegraph.co.ukの記事によるとこうした金融系比較サイトがここにきて厳しい状況にさらされているとのこと。サイト間の競争が激化し景気悪化が重なったことが原因といわれ、一例として主要サイトの1つであるMoneysupermarket.comは2008年度の決算が約74億円もの赤字(税引き前損益)になった模様で大幅なリストラを余儀なくされたとのことだ。(日本に比べて赤字のスケールも大きい。。)
サイト間の競争激化という意味では、こうした金融系比較サイトは5年前にはせいぜい4つか5つしかなかったものが今は少なくみても130はあるとのことで、同記事によると競争激化は結果としてこうした比較サイトによる多額の広告費支出につながったとみられ、2007年から2008年にかけて計120億円近いお金がユーザー獲得の為の広告に使われた模様だ。
またそれと同時にクライアントが比較サイトに支払うフィーも全体的に下がったのではないかとも言われている。これは競争激化によりクライアントサイドに有利な交渉が行われたとの見方と同時に、景気悪化に伴いユーザーはより安価な商品を探す傾向が強くなり結果として商品単価が下がりそれに乗じてクライアントが支払えるフィーも下がったのではないかとの見方がある。この点については日本国内でも後者の現象は確実に発生しているように思え、実際に当社の主力比較サイトであるconeco.netでもサイトを訪れてくれるユーザーの数は不景気で「少しでも安く買い物をしよう」と考える人が増えているせいか前年に比べ大幅に伸びており、乗じてクライアントにおける成約数も大きく伸びているにも関わらず、成約単価は下落傾向がみられる。
本記事でさらに興味深かった意見としては、こうしたイギリスの金融系比較サイトはユーザーからの信頼を失いつつあるのではないかとの見方だ。金融系比較サイトをリサーチしたあるコンサルタントによると一部の比較サイトでは検索条件のデフォルト設定を最初から500ポンド(約73,000円)以上の保険料としていたり、比較サイト上で調べた価格と実際の価格(クライアントである金融サービス会社のWEBサイト上の価格)がしばしば違っていたりということが頻繁におきているとのこと。また、前述のConfused.com, Moneysupermarket.comやGocompare.com, Moneyexpert.com, Tesco Compare, uSwitch.comといった全主要金融系比較サイトを対象に価格調査を行ったところ、どのサイトも価格にバラつきが大きく必ずしも最安値が探せにない = どこも「ワンストップショッピング」を実現できていない との結果が出たともあった。さらには金融サービス会社がキャッシュバックオファーを急速に広めた結果、単なる価格比較だけではどの商品が本当に得なのか、安いのかわからなくなってきていることも比較サイトがユーザーに受け入れられなくなってきている1つの理由としてあげられている。。(イギリスでは既に120ものキャッシュバックサイトがあるらしい)
こうした事例は当社にとっても改めて深く考えさせられるもので、現金還元サービス「小判」の有効活用を含め大いに参考になるといえよう。